人と動物の共通感染症対策

活動開始 平成16年10月

人と動物の共通感染症

細菌やウイルスなどの病原体によって、動物から動物へ、あるいは人から人へと感染する病気を感染症といいます。
その中には、人から動物へ、あるいは動物から人へ感染するものもあり、これらを「人と動物の共通感染症」あるいは「人獣共通感染症」といい、人の健康を守る視点からは「動物由来感染症」ともいいます。

人と動物の共通感染症に対するわが国の取り組み

人と動物の共通感染症はたくさんあり、従来より動物の側面からも対策が講じられてきました。
しかし最近はSARSや高病原性鳥インフルエンザ、SFTSなどの新たな共通感染症がしばしば発生し、多数の死者を出すなど世界的な問題となっています。

このようなことから、わが国では人の健康を守るため平成15年11月に「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」(感染症法)を改正し、動物由来感染症対策を強化しました。

徳島県の取り組み

徳島県は、国の施策に基づき本県の実情に合わせた具体的な感染症予防体制を整備するため、平成16年6月に「徳島県動物由来感染症予防体制整備事業実施要綱」及び「徳島県動物由来感染症対策検討会設置要綱」を策定しました。

同時に要綱に従い「徳島県動物由来感染症対策検討会」と活動組織である「専門部会」を創設し、対策検討を開始しました。

徳島県獣医師会の取り組み

徳島県獣医師会は、徳島県からの要請を受け、上記検討会に委員として参画すると共に、平成16年10月、本会に「人と動物の共通感染症対策委員会」を新設し、徳島県、徳島県医師会と連携しながら対策に積極的に取り組んでいます。

定期的に動物病院で健康診断を受けましょう

動物の病気には、人に感染するものがたくさんあります。
人に感染すると激しい症状を示すものもあります。

人と動物が仲良く暮らすために、動物は定期的に動物病院で健康診断を受けましょう。
また、動物に異常が見られた時は、速やかに最寄の動物病院で健康診断を受け、早期に対処しましょう。

感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(令和4年6月改正)に定められた、人と動物の共通感染症

エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、ペスト、マールブルグ病、SARS、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症、ウエストナイル熱(ウエストナイル脳炎を含む)、エキノコックス症、黄熱、オウム病、回帰熱、Q熱、狂犬病、腎症候性出血熱、炭疽、ツツガムシ病、デング熱、日本紅斑熱、日本脳炎、ハンタウイルス肺症候群、Bウイルス病、ブルセラ症、発疹チフス、マラリア、ライム病、急性E型ウイルス肝炎、高病原性トリ型インフルエンザ、サル痘、ニパウイルス感染症、野兎病、リッサウイルス感染症、レプトスピラ症、重症熱性血しょう板減少症(SFTS)

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